ふるさと味めぐり

郷土編
中山道の重要な拠点であり美しい景観が自慢の
群馬県 安中市

群馬県安中市は、関東平野の西端に位置し、碓氷峠を越えて信州へと続く中山道の宿場町として栄えた歴史都市です。峠越えの難所として知られた碓氷峠には、明治時代に建設されたレンガ造りの鉄道遺産・碓氷第三橋梁(めがね橋)が今も堂々たる姿を残しています。江戸末期のキリスト教思想家・教育家の新島襄の生誕地としても知られ、市内には旧居や記念碑が点在します。温泉地としての顔もあり、磯部温泉は日本最古の温泉記号発祥の地とされ、古くから湯治客を迎えてきました。碓氷峠の自然林が四季折々に彩りを添える一方、妙義山の奇岩が連なる景観は訪れる者を圧倒します。峠の茶屋文化を受け継ぐ力餅や、上州名物の釜めしなど、街道沿いで育まれた素朴な食文化も旅人をもてなす安中らしさのひとつです。山と峠と歴史街道が重なり合い、旅の記憶を色濃く刻む土地柄が、安中市の豊かな個性を形づくっています。

Point
ポイント

温泉記号の発祥地
「磯部温泉」
明治18年に信越線の磯部駅が開設され、温泉街として発展しました。妙義山を望む碓氷川の恵みを受けた温泉地です。万治4年(1661年)に起きた争いに決着をつけるために提出された図に温泉記号が描かれていたことから、日本最古の温泉記号の発祥地と言われています。
磯部温泉
ぐんま三大梅林のひとつ
「秋間梅林」
観光梅林としては約60年超えの歴史がある秋間梅林は、広大な丘陵に開花期はあたり一面に紅白梅が咲き誇り、春の香りに包まれます。秋間梅林祭を2月中旬から3月末にかけて開催し、梅林内は散策できる遊歩道が整備されています。
秋間梅林
約1.2kmの散策道がある
「碓氷湖」
中尾川と碓氷川の合流点を堰き止めて造った人工湖で、四方を国有林の大木に覆われています。四季折々美しい姿を見せますが、特に秋の湖面にうつる紅葉はすばらしく、多くの方が訪れます。
碓氷湖
「めがね橋」の通称で知られている
「碓氷第三橋梁」
明治25年(1892年)に完成した長さ91m・高さ31mのレンガ造り4連アーチ橋であり、昭和38年の廃線までアプト式鉄道を支えました。現在は国の重要文化財に指定されているほか、信越線横川駅から続く廃線敷を利用した遊歩道「アプトの道」の一部ともなっており、橋上を歩くことができます。
碓氷第三橋梁
多くの人々が登山や紅葉狩りに訪れる
「妙義山」
妙義山は上毛三山の1つで、日本三奇勝の1つにも数えられています。奇岩怪石の妙義山には、自然の造形美ともいえるアーチ状の石門群や、日暮れまで見ていても飽きない「日暮らしの景」などの名所が幾つもあります。秋は、モミジやカエデなどの紅葉が見事です。
妙義山