ふるさと味めぐり

郷土編
歴史ある町並みが世界の人々を魅了する 自然美と共存するまち
岐阜県 高山市

高山市は岐阜県の北部に位置しており、面積は東京都と同じくらいの日本一広い市です。
山や川、渓谷など自然に恵まれており、美しい四季の変化を感じられる場所で、長野県との県境には3,000m級の山々を擁する飛騨山脈(北アルプス)がそびえ立っています。
江戸時代に城下町として栄えていた頃の景観がほとんどそのままの姿で残されており、造り酒屋や伝統工芸品店が並ぶ町並みを楽しむことができたり、地元の食材が揃う朝市や町をめぐる人力車など地域の人たちのあたたかさに触れたりすることができます。
また、春と秋には日本三大美祭のひとつ「高山祭」が行われたり、国際観光都市として世界中の人々が訪れたりするため、国内外問わず多くの観光客で賑わっています。
伝統やグルメ、季節ごとに開催されるイベントなど、何度訪れても新しい発見に出会える町です。

Point
ポイント

江戸時代の面影を残す
「高山祭」
高山祭は「春の高山祭(山王祭)」と「秋の高山祭(八幡祭)」の2つの総称です。
春と秋では祭りが行われる地域も屋台も異なり、伝統的な衣装に身を包んだ数百名の大行列がお囃子や雅楽を披露しながら高山の街をめぐります。
日が暮れてから行われる春の「夜祭」、秋の「宵祭」は各屋台に約100個もの提灯が付けられ、昼間とは違う美しさを見せてくれます。
高山祭
飛騨高山の定番観光スポット
「古い町並み」
商人の町として栄えた上町、下町の三筋の町並みは、国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
上町には駄菓子屋さんや伝統工芸のお店、下町には餅屋、骨董屋、農機具、畳、文房具、郵便局などが並び、多くの観光客が訪れます。
古い町並み
地元食材や人々のぬくもりに出会える
「朝市」
高山市で毎朝開催されている「宮川朝市」と「陣屋前朝市」は日本三大朝市のひとつで、多い時にはそれぞれ30店舗ほどが軒を連ねます。季節ごとにさまざまな商品が並び、農家さんや生産者さんと直接話をしながら購入することができます。
朝市
飛騨統治が行われた役所
「高山陣屋」
江戸時代に郡代・代官が治政を行った場所で、御役所や郡代(代官)役宅、御蔵などを総称して陣屋と呼びます。幕末には全国に60数カ所あったと言われている郡代・代官所の中で、当時の建物が残っているのは高山陣屋だけです。
高山陣屋
およそ2億5千万年かけて造られた
「飛騨大鍾乳洞」
全長約800mの洞窟内は色鮮やかにライトアップされ、神秘的な光景が広がります。冬には施設の山の斜面が、高さ30m、幅300mの青白い氷に覆われ、冬期限定の氷の渓谷を見ることができます。
飛騨大鍾乳洞