- 郷土編
- 武家文化の発達により現在に至るまで歴史を感じられる美しい街
石川県 金沢市
金沢市は石川県のほぼ真ん中に位置しており、市域の南部を山地が占め、北部は金沢平野を経て日本海に臨む、自然に恵まれた土地です。四季の変化がはっきりと感じられる街で、春や夏は晴天が続き、冬は曇りや雨の日が多く積雪もあります。
「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるくらい雨が多いとも言われますが、雪化粧した兼六園や長町武家屋敷跡などの風情は、金沢ならではのものです。
また、高い湿度は伝統工芸である漆塗りや全国シェア98%を誇る金箔の製造に適していると言われています。
古い建物や町並みのほか、古くから続くお茶や能楽のような伝統芸能、金箔などの伝統工芸は、文部科学省より平成22年に「重要文化的景観」に選ばれました。
東京、名古屋、大阪の3都市からは新幹線を利用すると約2時間30分で行くことができ、国内外から多くの観光客が訪れています。
Point
ポイント
- 日本三名園の一つ
「兼六園」 - 水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ「日本三名園」の1つでもある兼六園。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪吊りなど四季折々の美しさを見せ、いつ訪れても素晴らしい景観を見せてくれます。1985年には特別名勝に指定され、2009年にはミシュラン観光版で最高ランクの三ツ星を獲得しており、金沢随一の観光スポットです。
- 美しいステンドグラスがある神社
「尾山神社」 - ステンドグラスが施された神門は国の重要文化財に指定されており、和・漢・洋、三洋式のデザインを取り入れた和洋折衷な佇まいが印象的です。夕方からのライトアップでは、ステンドグラスから優しく美しい明かりが灯ります。
- 桜の名所としても知られている
「金沢城公園」 - 度重なる火災で「石川門」と「三十間長屋」以外の建物は全て焼失してしまいましたが、復元工事が進み、金沢城公園として一般公開をスタートしました。再建された「五十間長屋」では、釘を一切使っていない伝統的な木造軸組工法などを見ることが出来ます。
- 約170の店舗が並ぶ
「近江町市場」 - 近江町市場の始まりは1721年と言われており、藩政時代から約300年、「市民の台所」として金沢の食文化を支えてきました。現在も「おみちょ」の愛称で親しまれ、毎日のお買い物ができる場所として賑わっています。
- 2004年に開館し、現代美術を収蔵する美術館
「金沢21世紀美術館」 - 金沢大学附属中学校・小学校・幼稚園があった場所に建てられた美術館。建物は円の形をしたガラス張りの平屋が特徴で、宇宙から飛来した円盤のような形から「まるびぃ」の愛称を持っています。