ふるさと味めぐり

郷土編
美しい大自然に囲まれた 県東部の中核都市
高知県 安芸市

安芸市は、高知市から東へ約40kmの場所に位置する田園都市で、南は土佐湾に面し、北は四国山地を背にする美しい自然に囲まれた都市です。温室やビニールハウスなどを利用して栽培する施設園芸都市としては全国最大級で、化学肥料や農薬の使用を抑えた環境保全型農業に取り組んでおり、茄子や柚子、ちりめんじゃこの産地としても有名です。
安芸駅から徒歩20分圏内の平地には衣食住が揃っています。鉄道を境に南は市街地(商店、病院、職場、飲食、レジャー)、北は農作地帯で、豊かな自然を残しながら都市機能が集中していることから歩いて暮らせるエコな街とも言われている地域です。
近くの太平洋の海の幸、農耕地帯の農作物の幸、背後に迫る山の幸など、新鮮な食を楽しむことができます。

Point
ポイント

安芸市のシンボル
野良時計
家ごとに時計がなかった明治20年頃、地主であった畠中源馬氏が自分で時計組み立ての技術を身につけ、歯車から分銅までを手作りで作り上げた時計台です。当時野良仕事をしていた人たちは、この時計のおかげで時間を知ることが出来たそうです。現在この周辺では、夏にはヒマワリ、秋にはコスモスが咲き、フォトスポットとしても人気を集めています。
歴史のあるツツジの里
「内原野公園」
約1万5千本のツツジが咲き乱れるこの公園は、毎年「つつじ祭り」が開催されます。公園内にある弁天池ではお祭りの期間中ボートの貸出が行われ、水上からもツツジを楽しむことができるそうです。この公園は藩政時代より遊園として整備され、その際に多くのツツジが植えられたと言われています。
自然が作り出した天然の海食洞
「伊尾木洞」
周辺が海だった頃、波の浸食により出来た海食洞で、全長は40mほどあると言われています。その奥は渓谷に続いており、洞の壁には貝の化石が見られるところもあるそうです。天然記念物のシダ植物が自生し、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
当時の風情を残す町並み
土居廓中どいかちゅう
安芸城跡周辺の土居廓中には、土用竹やウバメガシの生垣があり、いざという時に弓矢として使うため植えられたと言われています。また、割れ瓦を積み重ねた練り塀もあり、多くは幕末から近代中期にかけて造られたそうで、当時の武家屋敷の面影を見ることができます。
海沿いを走る
「ごめん・なはり線」
高知県東部の南国市と奈半利町を海沿いに走る土佐くろしお鉄道・阿佐線の愛称で、日本最後のローカル新線として平成14年に開通しました。列車からは土佐湾を望むことができ、21駅全てにオリジナルキャラクターが存在しています。