- 2025.06.25
- 「熱中症対策と夏バテ予防の食事」についてお話します!
暑い季節の到来とともに、誰もが体調管理に気を配る必要がありますが、特にご高齢の方は熱中症や食欲不振のリスクが高まります。今回は夏を元気に過ごすための熱中症対策と夏バテ予防のための食事についてお伝えします。
熱中症はなぜ起こる?
熱中症は、高温多湿な環境で体内の水分や塩分のバランスが崩れることで起こります。その結果、体温調節がうまくできなくなり、体内に熱がこもった状態になります。
屋外だけでなく、室内で何もしていないときでも発症し、適切な処置をしないと重症化することもあります。
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対する身体の調節機能も低下しているので、注意が必要です。
熱中症を予防するには?
熱中症の予防には、水分補給と暑さを避けることが大切です。のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給をしましょう。目安は1日あたり1.2リットルです。(※)
特に起床時や入浴前後、外出前後には積極的に水分を補給しましょう。
また、屋内ではエアコンや扇風機を適切に使用し、室温は28度前後、湿度は60%程度を目安に調整しましょう。
屋外では日傘の使用や帽子を着用し、天気のよい日は日陰の利用、こまめな休憩をとりましょう。

(※)厚生労働省「高齢者のための熱中症対策」より
夏バテを予防するためには
夏場は食欲が低下しがちですが、栄養バランスの取れた食事は健康維持に欠かせません。
バランスの良い食事を3食しっかり摂取しましょう。栄養バランスの良い食事の基本は「主食」「主菜」「副菜」を揃えることです。ごはんなどの「主食」を基本に、「主菜」は肉や魚・卵・大豆などのたんぱく質主体のおかずを、「副菜」には野菜や果物などからビタミン、乳製品や海藻などからミネラル、そして根菜やきのこなどから食物繊維といった、身体の働きに必要な栄養素を摂るようにしましょう。
また、香辛料を使ったカレーや香味野菜(ミョウガや大葉など)を使った料理は食欲を増進させるのに役立ちます。

※持病をお持ちの方は、水分制限等がある場合もありますので、かかりつけ医にご相談ください。