栄養コラム

2025.03.28
「幸たんぱく食」と「口腔ケア」についてお話します!

幸たんぱく食ってどんなお食事?

幸たんぱく食には2つの特徴があります。

01.高齢者が1日に必要なたんぱく質の約1/3(20g)が毎食しっかり摂れます。
(65歳以上のたんぱく質摂取の推奨量は、男性1日60g、女性1日50g )

※日本人の食事摂取基準(2025年版)より

たんぱく質は筋肉や骨などの体を作るもととなり、体力の低下を防ぐ大切な栄養素です。たんぱく質を多く含む食品は、肉・魚・卵・大豆・大豆製品などがあり、幸たんぱく食はそれらを食べ残さない量で摂取できるように組み合わせたお食事となっております。

肉、魚、卵、大豆、大豆製品

02.口腔ケアを意識したおかずを取り入れています。

口腔機能の維持・回復に向けたおかず(当社調べ)を毎食1つ以上取り入れています。

口腔ケアとは?

虫歯や歯周病にならないためにお口の中を清潔に保つことや、食べる・話すなどの基本的な口の動きの機能維持をすることを「口腔ケア」と言います。健康で長生きする為には、口からしっかりお食事(栄養)を摂ることが欠かせません。そのためにも口腔ケアは、口腔機能の維持だけでなく、全身の健康やQOL(生活の質)を向上させる上で大切な要素となります。

口腔ケアを意識したおかずとは?

酸味や辛味のあるおかずやグルタミン酸やアルギン酸を多く含む海藻類、乳酸菌を含む漬物類は、唾液の分泌を促し、口腔内の自浄作用により口腔内の細菌や食事のカスが除去される効果が期待できるため、口腔ケアを意識したおかずとしています。
また、ある程度の噛む力や噛む回数を必要とするおかず、口を大きく開けることが必要なおかずは口周りの筋肉や舌を動かす必要があるので「咀嚼力」が養われ、口腔機能の低下を防ぐことが期待できるため、こちらも口腔ケアを意識したおかずとしています。口腔ケアの基本は、毎日のうがいや歯磨きを始めとしたセルフケアですが、日々の食事にも気を配ることで健康寿命の延伸につながることが期待できます。

酸味や辛味のあるおかずやグルタミン酸やアルギン酸を多く含む海藻類、乳酸菌を含む漬物類