栄養コラム

2024.06.17
「たんぱく質の重要性」と「普通食と幸たんぱく食の特徴」についてお話しします!

たんぱく質は体にとって重要な栄養素

以前もこのコーナーでたんぱく質についてお話ししましたが、改めてその重要性をお伝えしたいと思います。
たんぱく質は、筋肉や臓器、血管、骨などの体の多くの部分をつくるもととなり、その他にも酵素やホルモン、免疫物質として様々な機能を担っています。
また、たんぱく質が不足してしまうと体力や免疫機能が低下し、風邪や病気にかかりやすくなったり、筋肉量が減少して筋力が低下することで、運動機能や活動量の低下につながります。この筋力低下により、口や喉の筋肉が衰えると飲み込む力が弱くなり誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。このように、たんぱく質は私たちの体にとって大変重要な栄養素だということがわかります。

普通食はどんなお食事(お弁当)?

普通食は、国が定めた配食ガイドライン※1の目的である高齢者の低栄養予防の観点から、たんぱく質不足に配慮し、たんぱく質を1食あたり20g(±20%)※2が摂取できるお食事です。(65歳以上のたんぱく質摂取推奨量:男性60g/日、女性50g/日)※3
ご高齢者が食べ残さない量で、いろいろな食材を組み合わせ、全体の彩りや味のバランスなどを考慮して献立を考えています。

幸たんぱく食はどんなお食事(お弁当)?

幸たんぱく食は、1食でたんぱく質が毎食必ず20g以上※2摂取できるお食事です。
普通食と同じように食べ残さない量で、しかもたんぱく質が20g以上しっかり摂取できるようになっています。1食の中に、たんぱく質を多く含む食材を組み合わせて、ご高齢者でも負担なく食べやすいように考慮しています。そして、もう一つの特徴は、口腔ケア※4を意識したおかずを取り入れて口腔機能の維持にも注力したお食事になっています。(当社調べ)
「咀嚼力」が養われるように、ある程度の噛む力や噛む回数を必要とするおかずや、自浄作用のある唾液の分泌を促してくれる酸味や辛味のあるおかずを取り入れて、口腔ケアにつながるように配慮しています。

※1:地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン
※2:ご飯170g含む
※3:日本人の食事摂取基準(2020年版)より
※4:食べる・話す等の基本的な口の動きの機能維持や、虫歯や歯周病を予防してお口の中の環境を整えること